「ヘナ」はこんな植物です
ミソハギ科の植物であるヘナ。学名は「ローソニア イネルミス(Lawsonia inermis)」。和名を「指甲花(シコウカ)」、英名は「ヘナ(Henna)」、インド名は「メヘンディ(Mehendi)」と呼ばれています。
主にインド、ネパール、パキスタンなどの西アジア一帯、太陽がよく照りつける水はけのよい土壌に自生しています。全長最大7.6mほどの高さにまで達するヘナの木。約3年の歳月をかけて成長し、150cm以上を目安に20~30cmほど残して刈り取られます。
枝に対して左右対称に2枚の滑らかな、ちょうど槍の穂先のような形の葉をつけ、葉の大きさは長さ2cm、幅1cmくらいの楕円形です。そして、約6㎜のやや大きな香り高い花を房状に咲かせます。白から桃色、もしくは朱色から赤色へと色が変わる花びらが印象的な植物です。
ヘナについて
5000年以上もの古来より、文明、健康、身体装飾などの伝統の中で、重要な役割を果たしてきた「ヘナ」。
・モノを染める植物として
・儀式や祝いの行事の際に顔や体を飾る化粧として
・薬草としての役目を果たす貴重な植物として
・更に人々を悪いものから守る慣習の象徴として
インド古来の伝承医学であるアーユルヴェーダにおいて、人々はヘナに畏敬の念を持ち、自然がもたらす「万能の薬草」として大切に現代にまで伝え続けれている植物になります。
最高品質AAAランクヘナとは/AAAランクヘナの条件
インドの伝承医学、アーユルヴェーダの教えに沿って「自然ヘナ」の効果効能をより多くの皆様に知っていただけるよう活動を行ってまいります。
1. AAAランクヘナは着色成分ローソンが1.8%以上含まれています。
2. AAAランクヘナは砂を限りなく0%に近づけ、0.02%
3. AAAランクヘナは栽培の間、一切の農薬、化学肥料、殺虫剤も使いません。
※上記AAAランクのヘナの条件を満たし、さらに下記の分析テストをクリアしたヘナだけを、一般社団法人自然ヘナ研究会が AAAランクヘナの認定を致します。
テスト項目
ジアミン類テスト | ヒ素テスト | ピクラミン酸テスト |
一般カビ菌テスト | ダイアモンドグリーンテスト | サンドテスト |
重金属テスト | ローソン含有量 | バクテリアテスト |
「AAAランクヘナ」と「一般のヘナ」との違い
- ヘナは、品質によってグレードが細かく分かれます。ヘナの採取場所、ヘナの部位(葉、茎、根)、着色成分ローソニアの含有量、工場の設備や保存の仕方などにより評価されます。
- 「AAAランクヘナ」は染毛だけでなくボディアートにも使えます。皮膚に使うものだけに安全性が高く、着色に優れて いるのが特徴です。着色成分であるローソニアの含有が、 一般のヘナの倍くらいと言われます。
- AAAランクヘナは、その多くがヨーロッパに供給されるため、インド国内でも希少価値が高く日本に輸入される量も僅かとなります。
・「AAAランクヘナ」は、一度使うとお分かり頂けると思いますが、これまで輸入されていた一般のヘナとは、使用性、安全性、着色状態、髪と頭皮へのトリートメント作用が格段に異なります。 - 価格は一般に市販されているものよりも割高になりますが、長い目で見た安全性や、一回毎の色持ち、高いトリートメント効果による毛髪の若さの維持を考えると、決して高いものではありません。
特徴 | 一般のヘナ | AAAランクヘナ |
---|---|---|
色 | 黄土色~茶色 | きれいなうぐいす色 |
香 | 香りはあまり良くない | 薬草のような安らぐ香り |
粒子 | 粉末の粒子が粗い(繊維っぽい) ※葉だけではなく茎や根も混在 |
理粉末の粒子がキメ細かい ※ヘナの葉の部分を使用 |
溶けやすさ | 溶け難く玉になりやすい | 溶けやすくペースト状にしやすい |
髪に塗布した時 | 髪に付着しにくくカスが落ちやすい | 髪に付着しやすくカスも出にくい |
髪への着色 | 髪への着色が低い (ローソニアの含有が少ない) |
髪への着色が良い (ローソニアの含有が多い) |
AAAランクヘナの基準
・ローソニア1.7%以上含有
・サンド1%以下
・一般細菌検査合格
・ヒ素混入検査合格
・重金属検査合格
・大腸菌検査合格
・PPD検査合格
・ピクラミン酸混入検査合格
・ダイアモンドグリーン混入検査合格
ヘナの効用
ヘナに含まれるローソンという成分には、殺菌、抗炎症、止血作用という薬草効果があり、古来より湿布薬、傷薬、止血、火傷、吹き出物、皮膚病、打撲傷、生理不順などの予防や治療に効用があると言い伝えられてきました。同時に緊張した神経を緩和させることにも優れ、リラックス作用をもたらします。
効用は医療の世界でも役立てられています。
1990年2月に発表されたインドの科学者B・チャンダヌビーケー氏の論文によると、ヘナの中のローソニア・アルベという成分が、肝臓の毒素を取り除くのに有効であることやヘナによって睡眠が深くなるということが報告されています。
ヘナの持つローソンという赤色色素には、タンパク質と反応する特性があります。このことに着目したインドの人々は、古くから髪や肌などを着色することにヘナを使用してきました。薬としての役割はもちろん、暮らしを豊かにすることにもヘナは愛用されております。