【体質診断付き】アーユルヴェーダとは?食事法から1日の過ごし方まで徹底解説!


アーユルヴェーダとはインド・スリランカで5000年以上前に誕生した伝統医学です。


「アーユルヴェーダ」という言葉、なんとなく聞いたことはあるけど詳しくは知らない…
そんな方が多いのではないでしょうか?


今回この記事ではそんなアーユルヴェーダについての疑問を解決していきます!
具体的には、
・アーユルヴェーダとは?
・体質に合った食事
・オイルについて
・1日の過ごし方

について解説していきます。


アーユルヴェーダは、現代の日本人にも無理なく簡単に始められ、取り入れやすい習慣がたくさんあります。

続けていくと、体質の変化が実感できます。ぜひ参考にしてみてください。


アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダとは


アーユルヴェーダとは世界3大医学の一つであり、インド・スリランカ発祥で5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学。


サンスクリット語で「アーユス(生命)」「ヴェーダ(科学・知識)」を意味する言葉からその名が付きました。


アーユルヴェーダが西洋医学と大きく異なるのは、病気の治療ではなく健康で長生き出来ることを目的とした「予防医学」であること。


主に食事療法・ヨガ・瞑想・オイルマッサージなどを日常生活に取り入れて、病気を予防し心身ともに調和のとれた生活を目的としています。


ドーシャとは?3つの生命エネルギー

アーユルヴェーダ ドーシャ

アーユルヴェーダでは、ドーシャは体を構成する生命エネルギーの事を指し、大きく3つに分類されます。
* ヴァータ(風)
* カパ(火)
* ピッタ(水)

人は生まれつき3つ全てのドーシャを持っています。
その人それぞれに優位なドーシャが存在し、3つの中でどのドーシャが優位になるかで、その人の体質の違いとして現れます。


3つのエネルギーのバランスが取れている状態が理想的とされ、バランスが乱れると心身の不調が現れると言われています。
体質ごとに合う食べ物・対処法なども変わってくるため、自身のドーシャを知ることはとても重要です。


自分のドーシャは?アーユルヴェーダドーシャ診断

ドーシャ 診断


それぞれのドーシャの特徴をお伝えします。
自分がどれに当てはまるかチェックしながら見てみてください。


ヴァータ(風)

  • 痩せ気味で小柄
  • 皮膚や髪は乾燥している
  • シミや白髪が多い
  • せっかち
  • 気分屋
  • 冷え性
  • 胃腸が弱い
  • 便秘気味


■性格■
好奇心旺盛で、行動力がありますが、バランスが崩れると優柔不断になり気分屋になりがちです。


ピッタ(火)

  • 中肉・中背で筋肉質
  • 脂性肌・髪は細く薄い
  • 頭の回転が早い
  • 情熱的・怒りっぽい
  • 体温が高い
  • 汗っかき
  • 下痢気味


■性格■
チャレンジ精神旺盛で強い精神の持ち主。
ピッタのバランスが崩れると、他人の意見を批判したり怒りっぽくなる傾向があります。


カパ(水)

  • 太り気味でむくみやすい
  • 肌はきめ細かい・白い
  • 髪の毛の量が多い
  • 落ち着いている
  • 辛抱強い
  • ゆっくりしている
  • 体温は低い
  • 頭痛や風邪をひきやすい


■性格■
穏やかで争いごとが苦手。平和主義で忍耐強くコツコツと物事を進められます。
ドーシャのバランスが崩れると、思考が鈍くなり頑固になりがちです。


いかがでしたか?
当てはまる数が一番多かったものが、優勢なドーシャです。
年齢や季節によっても変化するので定期的にチェックすることをオススメします。
ドーシャのエネルギーのバランスを整えるために、食事は重要な要素です。
腹八分目を心掛け、おなかの中に未消化物を残さないことも重要です。
それぞれのドーシャに合った食べ物を選び、足りないエネルギーを補い心身のバランスを整えましょう。


それぞれの「ドーシャ」に合った食事法


ヴァータ(風)


体が冷えやすく乾燥しやすいので、油を使った料理や体を温める食事を心がけましょう。

オススメ

  • 鍋料理やスープ、シチュー
  • 熟したフルーツ
  • チーズ
  • 温めた牛乳
  • コショウやシナモン、ナツメグ
  • 甘味・酸味・塩味の多いもの


避けた方が良いもの

  • 生野菜
  • ナス科の食べ物(ナス・トマト・ピーマンなど)
  • ドライフルーツ


3ピッタ(火)


消化能力が高く、食事の量が多くなりがち。体温が高いため体を冷やす食べ物がよいとされています。


おすすめ
生野菜
甘味の多いフルーツ(リンゴ・ベリー類・ブドウなど)
ドライフルーツ


避けたほうが良いもの
酸味、辛味、塩分が強い食べ物
肉類

揚げ物
ニンニク
唐辛子


カパ(水)


消化がゆっくりで太りやすい傾向にあるため、代謝を上げ体を温める食事がオススメ。


おすすめ

  • ハーブ類、温野菜
  • 豆料理
  • 鶏肉
  • 非加熱はちみつ
  • 苦味、渋味、辛味の強い食べ物
  • スパイスを使った料理


避けたほうが良いもの

  • 鶏肉以外の肉類
  • 揚げ物
  • 乳製品
  • 水分の多い果物
  • ココナッツ油
  • ナッツ類


ドーシャ別のオイルについて解説

アーユルヴェーダ オイル

アーユルヴェーダでよく使用されるのが、オイルです。
マッサージはもちろん、うがいにも使用できます。


ドーシャ別体質に合ったオイルの紹介とオイル活用法をお伝えします。


ドーシャ別おすすめオイル


・ヴァータ→ごま油
・ピッタ→ココナッツオイル・オリーブオイル
・カパ→ごま油・スイートアーモンドオイル・コーン油


ピッタ体質の人はごま油を使用すると、ピッタが増えすぎてしまうので使用を控えましょう。


オイル活用法の種類


マッサージ


耳や頭・足首などオイルを手に取り優しくマッサージします。
アーユルヴェーダにおけるオイルとは、毒素を外に出しやすくするために使うものと考えられています。


うがい


一般的なうがいとは異なり、オイルを口に含み、5分程経ったら吐き出します。
口の粘膜からオイルが浸透し毒素が排出されデトックス効果が高まります。アンチエイジングや美肌・口臭改善・味覚増進の効果も期待できます。


キュアリング


アーユルヴェーダでよく使用される、「太白ごま油」にはキュアリングと呼ばれる加熱処理が必要です。


理由は2つ
・オイルの酸化を防ぐ
・抗酸化成分の「セサモール」や「セサミン」を生成する


また、キュアリングしたオイルはさらさらとしていて、浸透しやすいためオイルマッサージなどの効果が出やすいです。


ココナッツオイル・オリーブオイルはキュアリングは不要です。


キュアリングのやり方


必要な道具
・鍋
・保存瓶
・温度計
・じょうご


①鍋にごま油を入れ、弱火で加熱
②90℃になったらすぐに火を止める
③100℃~110℃に上がったら、粗熱がとれるまで冷やす
④保存瓶に移し替える


キュアリング後3カ月程度で使い切ってください。


アーユルヴェーダ1日の過ごし方 【出来ることからはじめよう】


アーユルヴェーダでは時間帯ごとに適した過ごし方があります。
それは時間帯ごとに体内のドーシャのバランスが変わるため。
ここでは特に1日の過ごし方の中でもっとも重要な朝の過ごし方を中心に1日の過ごし方をお伝えします。


朝の過ごし方


1日の過ごし方でもっとも重要なのが朝です。
なぜなら、朝の過ごし方でその日1日の体調に影響してくるため。
始められるものから習慣に取り入れましょう!


日の出前に起きる


夏なら4時頃・冬なら5時半頃。
これは神聖な時間と呼ばれ、もっとも良いエネルギーに満ちているためです。


起きたらすぐにトイレに行く


朝の尿は自分の体調を知る目安となります。
濁りやにおいがないかチェックしましょう。


舌磨き


舌の表面についた白い汚れを落とします。
これは舌苔といい、体内の消化がうまくいかなかった毒素。
毒素が体に取り込まれてしまう前に、朝1番で舌磨きをしましょう


やり方はスプーンなどで奥から手前に向かって軽く3〜4回優しくこすり取ります。


ごま油でうがいをする


口に含み5分程度「クチュクチュ」と、うがいをします。
口の粘膜からオイルが浸透し、アンチエイジングや美肌・口臭改善まで、嬉しい効果がたくさんあります。


ヨガ


太陽礼拝と呼ばれるヨガのポーズを行いましょう。
体を目覚めさせ、代謝を上げます。
5回程度ポーズを繰り返しましょう。


白湯を飲む


内臓の温度が上がるため、代謝が上がります。
毒素の排出にもとても効果的。
舌磨きを行ったあとに50℃〜60℃の白湯を飲みましょう。


散歩をする


体内のリズムを整えるために朝の散歩が効果的です。
朝の過剰なカパを減らし、1日を活動的に過ごせます。


昼の過ごし方


昼はピッタの時間。
消化力が高まり、集中力が上がります
お昼はしっかり食べ、仕事や勉強に集中して取り組みましょう。


午後はヴァータが優勢になります。
リラックスして過ごすようにしましょう。


夜の過ごし方


夜はカパの時間。
太りやすくなる為、食事内容や時間に注意が必要です。
消化の良いものを食べ、20時までには夕食を済ませましょう。


質の良い眠りのために、ゆっくりお風呂に入ったり、好きな音楽を聞いてリラックスして過ごすことを大事にしましょう。


まとめ


いかがでしたでしょうか?


アーユルヴェーダは心身ともに働きかけ、バランスを整えることで、心身共に健康になれる方法でした。
5000年以上前に誕生した医学ですが、現代人にも取り入れやすい習慣がたくさんありましたね。


まずは自分の生活習慣にあった、始めやすいものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

心身ともに健康で美しくなれるアーユルヴェーダ、ぜひ始めてみませんか?