アーユルヴェーダとシロダーラの違いを分かりやすく解説します。

シロダーラのことをアーユルヴェーダと言ってたりするのを耳にして「アーユルヴェーダとシロダーラって何が違うの？」と思った方もいるのではないでしょうか？

今回はそんな方に向けてアーユルヴェーダとシロダーラの違いを解説していきます。

アーユルヴェーダとシロダーラは親子関係

シロダーラはアーユルヴェーダの治療で行われる技法の一つです。

混同しがちですが、両者は「親子関係」にあります。

なのでアーユルヴェーダとシロダーラを比べるのではなく、アーユルヴェーダでどの技法を体験したいかを考えていきましょう。

アーユルヴェーダではドーシャを理解する

もともとアーユルヴェーダには「ドーシャ」という体のエネルギーが備わっていると考えられています。

体内には3つのドーシャがあると言われており、風、火、水の性質に分かれます。

ドーシャの考え方

ドーシャは次の3つです。

フワフワ風のように軽い風「ヴァータ」、メラメラ燃える火「ピッタ」、水分があり重たい水「カパ」。

この3つのドーシャは誰にでも必ずあるのですが、占めるドーシャが多いほど特性が強く出ます。

性質といっても細かく分類され、例えば判断力から消化能力、神経、皮膚などさまざまな要素を表すもととなります。

バランスを崩すと身体に影響が出るとされています。

身体のバランスを保つことが大切

ドーシャのバランスを保つのがアーユルヴェーダの考え方です。

性格だけ取り上げると、素早く行動できるヴァータ、イライラしやすいピッタ、決断に時間のかかるカパと分類できます。

あまりにも偏るようならぜひ、次にご説明する施術を受けてみてください。

きっとバランスを取り戻してくれることでしょう。

アーユルヴェーダの主な施術

アーユルヴェーダは一風変わった技法が多いです。

アビヤンガとシロダーラはごま油やハーブオイルを、ネトラバスティには「ギー」と呼ばれるバターオイルを使っていることが多いです。

ここでは安全に施してもらえるものをご紹介していきます。

アビヤンガ　

分かりやすく言うと、オイルマッサージのことを指します。

シロダーラをする前に体をほぐすため、施術することが多いでしょう。

ごま油を使用しますが、匂いはありません。

精製されたごま油（セサミオイル）を使われることがほとんどだからです。

ごま油以外でも、ハーブオイルなどを使用することがあります。

シロダーラ

アーユルヴェーダマッサージでは最も有名な施術です。

別名「脳のマッサージ」とも言われ、究極のリラックス効果があります。

シロダーラでは「第三の目」と呼ばれる額（眉間）に温めたオイルをツーっと垂らしていきます。

脳波をコントロールする効果があるので、施術中に瞑想状態に入る人もいます。

シロダーラに関しては、後ほど詳しくご説明していきます。

ネトラバスティ

別名「目のマッサージ」と言われています。

目の周りに小麦粉で作った防波堤を置いて、バターオイルの「ギー」で浸していきます。

びっくりするような技法ですが、ものすごく目のリラックス効果があります。　

芸能人が番組で体験しているのを見かけることがありますよ。

シロダーラとは何をするものか

シロダーラは中枢神経からほぐして、脳波までも落ち着かせる技法です。

エステなどで受けれることが多いですが、ただのリラクゼーションではありません。

本来、ドーシャのバランスを取り戻す効果のある施術の一つです。

アーユルヴェーダで最も有名な技法の一つかもしれません。

シロダーラの意味

シロは「頭」、ダーラは「垂らす」の意味。

脳を休め、瞑想状態にする効果が期待できます。

技法

その名の通り、上向きになって額から頭に向かって温めたオイルを流していきます。

オイルの量は3〜4ℓほどあります。初めて聞いた人はちょっとびっくりするかもしれませんね。

シロダーラを体験したことがある人の声

　過去に2回ほど受けたことがありますが、宇宙に行ってしまう感じでした。

　眉間にオイルを垂らし続けるのは、指で押すのとは全然違います。

　眼球が上を向いてしまいそうでした。

（本当にそうなっていたかもしれません）

　思考はストップしていて、ただただ気持ちの良い至福の時間でした。

アーユルヴェーダとシロダーラで悩んだらこうしよう！

「アーユルヴェーダとシロダーラ、どっちにしよう？」と悩んだら、まずはシロダーラを体験するのがオススメです！

なぜならシロダーラはアーユルヴェーダの中の一つだからです。

そして興味を持ったらアビヤンガやネトラバスティにチャレンジするのもいいですね。

アーユルヴェーダの中にいろんな技法があるんだと知ってもらえると幸いです。